今回、壁穴修理をご依頼頂いたお客様は弊社にご依頼頂く前に、ネット検索で上位に表示された「○○○○マーケット」に登録された中でもレベルが高いと評価された業者さんに壁穴修理依頼をされたそうです。
壁穴修理対象はトイレでその際に送った壁穴写真がこちらです。
こちらの建物は賃貸アパートになります。

壁穴レス急からするとよくある壁穴です。
しかし、修理結果は・・・。
○○○○マーケット登録業者さんの仕上がり確認

壁穴修理跡が丸分かりです。
しかも、貼り直した壁紙も継ぎ目が目立ちます。

斜め横から見た画像です。
驚きの回答
仕上がりに不安を感じたご依頼主は張り替え後に業者さんに確認されたそうです。
「これ大丈夫ですか?」
業者さんは「時間が経てば落ち着いてくる」と言われたそうですが、結果は変わりませんでした。
壁紙移植+部分張り替えですが。
同じ壁紙を使用している箇所から壁紙を移植して部分張り替えするケースはあります、部分張り替えは壁紙の境がどうしても目立つ場合や日焼けなどで色味の違いが出る場合があるので壁穴レス急ではお勧めはしていませんが、今回のような石膏ボードのはめ込み部分がここまでプロが修理をして目立つことはありません。
貼り直しに使用した壁紙はクローゼットから移植したそうです。
以下の画像は移植後に適当な壁紙で貼り直されたクローゼット背面です。
画像では分かりにくいのですが、全く違う壁紙が貼られているので退去立ち会い時には質問を受けることになると思います。


右側が貼り直された壁紙です。 側面と比べると明らかに柄が違います。また、コーキングのようなものを打っていますが上手く収まっていないのでボロボロです。
請求金額に驚愕
この仕上がりでお値段46,200円(税込)だったそうです。(後日返金されました)
作業時間は約4時間かかったそうです。
因に壁穴レス急は約2時間で完了しています。
トイレ壁穴修理に戻ります。
壁穴修理開始

壁穴修理を始める前に養生をしっかりと施します。 壁穴の石膏ボードは修理作業時に石膏ボードの粉が落ちますので、しっかりと行います。
なお、養生をしないで行うと以下のような糊跡が床に付いたりまします。

これは○○○○マーケットの登録業者さんがここで養生もせずに糊付けなどを行ったために付いた跡です。
作業終了後、私どもで奇麗に取り除きました。
なお、登録業者さんは貼り直した壁紙の糊も拭き取っていなかったようで依頼主さんがベタベタするんですと嘆いていました。

それでは壁穴修理をされた壁紙などを剥がしていきましょう。 壁紙に塗った糊が均一ではないために、シールを無理やり剥がしたような状態になってしまいました。
上部の修理跡(石膏ボード)を取り除きます。

パテ処理もいい加減過ぎです。

取り除いてびっくりしました。
石膏ボードを支えているのが裏打ちされた石膏ボードの破片でした。

下地に使われていた石膏ボードですが、どうやったらこのような凸凹に切れるのか。
また、整形した?壁穴もかなり凸凹でいびつです。

二箇所とも同様で私どもから見たら修理レベルが低く酷過ぎです。

ここまで来ると、部分修理は無理なので壁穴修理箇所を1箇所にまとめて行います。
まずは石膏ボードをはめ込むために整形します。

次に石膏ボードを固定するための下地材を組んでいきます。

右側の軽鉄柱はそのまま利用して三方に下地木材をボンドとビスで固定します。

石膏ボードをはめ込んで、こちらも木工用ボンドとビスで固定します。
この方法で行えば石膏ボードがぐらつくことはありません。

パテ処理を2回行い、段差やビス跡などが出ないように処理をします。
パテは段差を解消するためで、石膏ボードを接着する効果はありません。

パテが乾いてからペーパー処理をしてパテ処理は完了です。

壁紙を一面張り替えて完成です。
この賃貸アパートの壁紙は大手ハウスメーカーのオリジナル壁紙で一般メーカーの品番にはありませんが、壁穴レス急ではご用意することは可能です。
ですので、退去時に指摘されることもありません。
移植されたクローゼットの回復
移植されたクローゼットの壁紙も手持ちがありましたので張り替えをさせて頂きました。

柄の合ってない壁紙を剥がしましたが、やはり糊が均一でないので奇麗に剥がれません。

そこで、ホシユ・パテを使って壁面を均一にしてから張り直します。

側面の壁紙と品番も同じなので違和感がなくなりました。
なお、クローゼットの張り替えは依頼主様が退去時に指摘されてもいけないのでサービスで張り替えをさせていただきました。
何故?
ここで疑問です?
何故、○○○○マーケットの登録業者さんは壁一面張り替えでなく、部分張り替えにしたのか?
依頼主様に聞いたところ、洗面台(下部画像)と壁との間が狭く貼れないと言われたそうです。

この発言を聞いて分かるのは、この登録業者さんは素人です。
私どものようなクロス張り替え職人であれば、このようなパターンは数多く経験していますから手間はかかりますが、張り替えは普通にできます。
○○○○マーケットに登録されている業者さんがこのような業者さんだけとは思いませんが、壁紙の張り替えや壁穴修理は一見すると練習を少しすれば出来るようになると思われがちです、しかし私どもは対象の壁穴修理に適している修理方法は何か、破損壁紙再利用で可能なのか、一面張り替えの方が適切なのかを判断してご提案しています。
一面張り替えであれば、メーカーに発注できなければ部分張り替えしか方法がなくなります。
今回のケースは推測ですが、一面張り替えは殆どしたことがない、クロス張り替えが本業ではない経験不足の業者さんが登録されていた可能性があります。
また、この程度の壁穴修理で約4時間もかかるのはプロでは考えられません。
最後に、納得いかない依頼主様は返金請求を行いましたが、なかなか応じてくれなかったそうですが粘り強く交渉をして返金してもらえたので弊社にご依頼をして頂けました。